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今回は、伊豆半島の東伊豆に位置する伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海にある、東伊豆3大ダイビングポイントの1つ『富戸ダイビングサービス』(富戸港)について紹介します。伊豆で潜るダイバーに有名な『富戸ダイビングサービス』(富戸港)ですが、ダイビングをしたことがない人からすると、『伊豆の港でダイビング?なんだかイメージがわかない…。』と思うことでしょう。
この記事を読むことで
『富戸ダイビングサービス』(富戸港)が、
- 日本で1番最初に漁協が経営したダイビングサービスである。
- 伊東漁協富戸支所の漁業範囲の海岸線のほぼ全域で、ボートダイビングができる。
- 富戸港の港の外側の海岸で、ビーチダイビングができる。
- 『体験ダイビング』『ダイビングライセンス取得講習の海洋実習』『ファンダイビング』で潜ったときに、内湾のおだやかな地形で、たくさんの海洋生物を見ることが出来る海である。
という事がわかります。
伊豆高原の海(城ヶ崎海岸)でダイビングを始めた人は、必ず『富戸ダイビングサービス』(富戸港)のダイビング施設を利用します。あらかじめ事前情報として、どのような施設を利用してファンダイビングを行うのか、確認しましょう!
【伊豆海洋公園ダイビングセンター】伊豆高原の海|3大ダイビングポイント紹介①
【伊豆高原のシュノーケリング(スノーケリング)コース解説】ダイビング未経験者必見!
【伊豆高原の体験ダイビング|ダイビング未経験者必見!】インストラクターが解説(記事の中で、『泳げないお客様がダイバーになった実例』を紹介しています。)
【伊豆高原のダイビングライセンス取得講習|未経験者必見!】インストラクター解説
【ダイビングの始め方】ダイビング未経験者必見!|潜水歴33年のインストラクターが解説
富戸港は、内湾のおだやかな海。伊豆海洋公園ダイビングセンター(I.O.P.)、八幡野ダイビングサービス(八幡野港)の海が『荒れたり』『潜水禁止になったり』したときは、みんな富戸ダイビングサービス(富戸港)に移動して、その日のダイビングをするんだよ!
伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海 『ダイビングポイントの成り立ちと周辺環境』
伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海は、4000年ほど前に、大室山の大きな噴火で流れ出した溶岩によって形成された海岸線となっています。噴火当時に大量の溶岩が海まで流れ込み、冷やされてかたまり、岩場の海岸線が形成されました。
現在は、富戸港〜伊豆海洋公園ダイビングセンター(I.O.P.)までの『ピクニカルコース(約3キロ)』と伊豆海洋公園ダイビングセンター〜八幡野港までの『自然研究路(約6キロ)』合わせて合計約9キロの『東伊豆3大ダイビングポイント』全てを有する岩場の海岸線が広がっています。
伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海は、そのほぼ全域で、ビーチダイビングやボートダイビングを楽しむことができます。
富戸ダイビングサービス(富戸港)『設立の背景』
日本のレジャーダイビングは、富戸ダイビングサービス(富戸港)のある伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海でスタートしました。(詳しくは、こちらの記事を参照【伊豆海洋公園ダイビングセンター】伊豆高原の海|3大ダイビングポイント紹介①)
日本のレジャーダイビングが始まった当初の、ダイバーと漁師さんの関係は、あまり良好とは言えませんでした。簡単に説明すると、『趣味のダイビングとして、自由に海を潜って遊びで水中銃で魚突きをしたいダイバー』と『仕事として漁をしているて、ダイバーの魚突きで海を荒らされたくない漁師さん』とのあいだで衝突があり、昔は、漁師さんとダイバーの関係は、あまり良くありませんでした。
そんな中、『水中カメラで水中の生き物の写真を撮影する』水中写真が登場。今では当たり前ですが、当時としては画期的な新しいダイビングの楽しみ方が生まれました。
そこで、『今まで通り、魚突きで魚を取ることを続けるダイバー』と『水中銃を水中カメラに持ち替えて、写真撮影で魚を撮ることを始めるダイバー』に分かれていきました。当然ですが、水中カメラで魚を撮ることを選択したダイバーが漁師さんに受け入れられて、現在のような自由にダイビングを行えるダイビング環境が成熟していくことになりました。現在は、水中銃を持って魚突きをするダイビングは、レジャーダイビングでは禁止となっています。
伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海の本格的なレジャーダイビングは、海の生き物の採取を一切行わない約束のもと、日本初のレジャーダイビング専用施設『伊豆海洋公園ダイビングセンター(I.O.P.)』でスタートしました。
伊豆海洋公園ダイビングセンター(I.O.P.)の海が荒れて潜れない時には、富戸港の漁師さんにお願いして、その当時から富戸港でもビーチダイビングを行うことがありました。
週末になれば、たくさんのダイバーが、富戸港の海を潜ることもありました。それを見て『先見の目』を持っていた、当時の先進的な漁師さんたちが、富戸港でもダイビング事業を導入することを決定。こうして、日本で初めてとなる、漁協が運営するレジャーダイビング施設『富戸ダイビングサービス(富戸港)』がスタートしました。
現在は、両どなりに接する『川奈港』『八幡野港』との境界線までの範囲の海岸線の全域が、ボートダイビングのポイントとして全面解放されています。
伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海では当たり前になったダイバーと漁師さんとの『共存共栄』ですが、当時の他の地域では、ダイバーと漁師さんとの関係があまり良いものではありませんでした。「なぜダイバーと漁師さんが、良好な関係で共存共栄できるのか?」。他の地域の漁師さんからすると、とても不思議に思えていたそうです。当時は漁協直営の『富戸ダイビングサービス(富戸港)』が、どのように運営されているのかを視察するため、日本のさまざまな漁協の職員の方がたくさんおとずれました。
現在は、漁協直営のダイビングサービスも当たり前になりましたが、まさに富戸ダイビングサービス(富戸港)が、日本で最初のモデルケースとなったわけです。
富戸港の漁師さんが、レジャーダイバーに伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海を全面開放してくれたからこそ、現在のような素晴らしい日本のレジャーダイビングの発展があったんだ。富戸の漁師さんに感謝感謝だよ!
富戸ダイビングサービス(富戸港)『施設紹介』
富戸ダイビングサービス(富戸港)では、ダイバーが快適に利用できるように、色々な施設を用意してくれています。ここからは、写真を利用して、富戸ダイビングサービス(富戸港)の施設の紹介をしていきます。
港は、基本的に漁業を行う場所。敷地が広くない富戸ダイビングサービス(富戸港)だけど、漁師さんたちが色々考えてくれたから、レジャーダイバーに使いやすい施設になってるよ!
富戸ダイビングサービス(富戸港)『水中景観』
富戸ダイビングサービス(富戸港)の海は、正面に広い砂場が広がる、砂場がメインのダイビングポイント。砂場の両サイドには、岩場もあり、岩場に住む生き物を見ることもできる。
内湾はおだやかな環境のため、海が荒れにくく、強い潮流も発生しにくい。そのため、おだやかな環境の海を好む生き物を、多く観察することができる。
波打ち際がおだやかな、富戸ダイビングサービス(富戸港)。『スノーケリングコース』『体験ダイビングコース』『ダイビングライセンス取得講習コース(海洋実習)』で、『都市型ショップ』『現地型ショップ』に関わらず、多くのダイビングショップが初めてダイビングをするお客様をつれて潜りにきている。
内湾環境の砂場は、やや泥っぽい砂となっており、砂場に住む生き物にとっては栄養価の高い住みやすい環境である。そのため、伊豆海洋公園ダイビングセンター(I.O.P.)や八幡野ダイビングサービス(八幡野港)に比べて、砂場に住む生き物の種類や数が圧倒的に多い。
富戸ダイビングサービス(富戸港)『水中生物』
富戸ダイビングサービス(富戸港)では、『ビーチダイビングとボートダイビング』両方のダイビングをおこなう事ができる。
ここでは、『スノーケリングコース』『体験ダイビングコース』『ダイビングライセンス取得講習コース(海洋実習)』『初心者のファンダイビング』で海を楽しむことを想定して、富戸ダイビングサービス(富戸港)のビーチダイビングポイントの『ヨコバマ』で見ることのできる生き物を紹介します。
富戸ダイビングサービス(富戸港)のビーチダイビングは主にメインポイントの『ヨコバマ』で行われます。サブポイントの『脇の浜』に潜ることもあります。『脇の浜』は、『波が当たりやすく』『出入りがややしにくい』こともあり、初心者の頃は利用しないので取り上げません。
『ヨコバマ』は、正面の浅い水深7mくらいから砂場が始まり、沖に出るほど左右に大きく砂場が広がっています。正面をまっすぐ進んで20mくらいまで進むと、360度すべてが白い砂しか見えない綺麗な世界が広がっている砂場がメインのポイントです。
右側の岩場と砂場の境目を深い方に進んでいくと、右側の岩場の斜面が水深の分だけ高くなります。その岩場を見上げると、浅い方にイワシの群れが綺麗に泳いでいて、気持ちのいい景色を見ることができます。
砂場の左側の岩場と砂場の境目を進むと、15mほどの水深に特徴的な3つの岩『3つ岩』が並んでいて、ダイバーの『めじるし』となっています。左側の岩場の斜面はそれほど高くならず、エントリー&エキジット口の左手にある防波堤までのせまい範囲の岩場が、5mほどの水深でちょっとだけ広がっている。
『中央の砂場では、砂場に住む生き物』『左右の岩場では、岩場に住む生き物』、それぞれがキレイに住み分けている様子を観察することができる。
まとめ
この記事では、東伊豆3大ダイビングポイントの
- 伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海の『ダイビングポイントの成り立ちと周辺環境』
- 富戸ダイビングサービス(富戸港)『設立の背景』
- 富戸ダイビングサービス(富戸港)『施設』
- 富戸ダイビングサービス(富戸港)『水中景観』
- 富戸ダイビングサービス(富戸港)『水中生物』
について紹介しました。
今まで伊豆の漁港でダイビングをする。そんなイメージが湧かなかった人も、この記事を読んで『スノーケリングコース』『体験ダイビングコース』『ダイビングライセンス取得講習(海洋実習)』『ファンダイビング』を行う時のイメージができるようになったはずです。
『実際に海で遊んでみよう!』『ダイビングで潜ってみよう!』と思った人は、ぜひ伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海に、潜ってみて下さい。
『日本のレジャーダイビングのルーツを持つ海』が、あなたを待っています!
富戸ダイビングサービス(富戸港)にある『温泉丸』に入りながら見下ろす海の景色は、なかなかの絶景。ダイビングを楽しんだ後は、『温泉丸』の露天風呂があなたを待ってるよ!