広告
ダイビングを趣味として始めたいけれど、自分には『ハードルが高い』と感じているダイビング未経験者の方が多いです。どうしようかと迷っているその時間がもったいない!まずは、ライセンスがない人でも潜れる「体験ダイビング』にチャレンジして、自分がダイビングを始められるかどうか『試してみる』のがいちばんです。
この記事を読むと、伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海に体験ダイビングで潜る際の
- 体験ダイビングコースのスケジュール
- 体験ダイビングで使用するダイビング器材
- ルール3点【①息を大きくゆっくりする ②息を止めない③耳抜きをこまめにする】
- ポイント3点【①水中姿勢②呼吸の整え方③バランスの取り方】
- 伊豆高原(城ヶ崎海岸)の体験ダイビングでみられる生き物【スノーケリングでの見え方と体験ダイビングでの見え方の違い】
がわかり、安心して体験ダイビングに参加できるようになります。
まずは、『一段低いハードル』を超えるところから始めてみましょう!
ダイビングライセンス取得講習コースへの参加をためらっていると、時間がムダに過ぎてしまう。ダイビングライセンスがなくても潜れる『体験ダイビングコース』に参加し、実際に海の中をのぞくところから始めてみよう!
半日コース、1日コース、体験ダイビング2種類のスケジュール
伊豆高原(城ヶ崎海岸)で行われる体験ダイビングは、半日コース。一日コース。大きく分けてこの2種類のパターンがあります。
体験ダイビング『半日コース』
基本説明後、スノーケリングなどのトレーニングなしで、すぐ体験ダイビング開催するパターン。午前のみ(もしくは、午後のみ)の半日コース。
メリット
短時間で終了できるため、拘束時間短い。『急いでいる人』『時間に余裕がない人』は、うれしいコース。
デメリット
『泳げない人』『年齢に不安がある人』『体力に不安がある人』にとっては、進み方が早く、難易度が高い。『泳げない』『年齢に不安がある』『体力に不安がある』参加者は、ついて行けない可能性がある。
オススメする人
- 時間に余裕がない人
- 体力的に不安がない人
- 泳ぎに不安がない人
- 年齢的な不安がない人
体験ダイビング『1日コース』
午前は、基本説明後、スノーケリングのトレーニングをプールや海洋にて行う。その後昼食をはさんで、再度体験ダイビングの説明を受け、午後から海洋にて体験ダイビング開催するパターン。午前、午後の1日コース。
メリット
1日のコースで『泳げない人』『体力的に不安がある人』『年齢的に不安がある人』でも、安心してダイビングに慣れることができる。のんびりと進めるため、難易度が低い。
デメリット
『スケジュール的に早く終了したい人』『泳ぎ、体力、年齢に不安を感じない人』には、時間がかかり、拘束時間長い。
オススメする人
- 時間に余裕がある人
- 体力的に不安がある人
- 泳ぎに不安がある人
- 年齢的に不安がある人
体験ダイビングで使用するダイビング器材
体験ダイビングで使用する器材には、『軽器材』と呼ばれるシュノーケリング(スノーケリング)で使用される泳ぎの基本器材と、『重器材』と呼ばれるダイビングで海に潜るために使用する潜るために必要な器材があります。体験ダイビングは、『軽器材』と『重器材』、両方を使用しておこないます。
※【伊豆高原のシュノーケリング(スノーケリング)コース解説】ダイビング未経験者必見!←このシュノーケリング(スノーケリング)解説記事をすでに読まれた方は、次に説明する『軽器材』の内容が、シュノーケリング(スノーケリング)で使用する器材の説明と全く同じです。読み飛ばして、『重器材』の説明からお読みください。
シュノーケリング(スノーケリング)と共通で、体験ダイビングでも使用する『軽器材』
ウエットスーツ
※ダイビングインストラクターが【初心者向け|ウエットスーツの正しい選び方を解説!】
使用目的
浮力の確保
泳げない人も、着るだけで浮き輪をつけたときのように、体が水面にぷかぷか浮くようになる。
使い方
着方
- 足を通すのが先。一番最初に両足ともに足首まで出す。
- すその下の方から徐々にシワをのばし、股下がピッタリするまで上げたら、腰まで通す。
- 次に、片方ずつ手を通す。片方の手がしっかり通ったら、反対側の手を通す。
- バックファスナータイプの場合。自分で開けるのがむずかしければ、無理せず他の人に閉めしてもらう。
脱ぎ方
- 先にブーツを脱いでおく。
- バックファスナーを開ける。自分で開けるのがむずかしければ、無理せず他の人に開けてもらう。
- 左右の肩と左右の腕を、ウエットスーツの袖が裏返しになるように、ひっくり返して脱ぐ。
- 腰から下も、ウエットスーツの下半身が裏返しになるように、ひっくり返して脱ぐ。子供がズボンを脱ぐときのように、足で踏みつけて、ズボンをひっくり返すようにすると脱ぎやすい。
水面で泳いだ後の立ち方
- ウエットスーツで水面に浮いているときは、『あおむけ』で立つと立ちやすい。
- 『あおむけ』の状態から立ち上がるときは、腰を90度に曲げ、両手を後ろから前に大げさにあおり、勢いよく立ち上がる。
- 『うつぶせ』の状態で泳ぎ終わった際は、まず『あおむけに寝返りを打ち』『腰を90度に曲げ』『両手を後ろから前に大げさにあおり』勢いよく立ち上がる。
- フィンをはいた状態で背の立つ水深で歩くときは、後ろ向きでバックして歩く。フィンをはいたまま前むきで前進すると、長いフィン先が地面に引っかかり、つまずいて転びやすい。
注意点
- 足をウエットスーツに通すときは、片方だけモモの付け根まで履いてしまうと、もう片方が入らなくなる。まずは、両足ともに足首まで通し、それから上に上げていく。
- ウエットスーツの『そで』に手を通すときは、片方ずつ通すようにすると、しっかり引っ張れるので、通しやすい。両手を同時に通してしまうと、手がスーツの袖から出てこないので、手を使って引っ張ることができなくなる。
- ウエットスーツのバックファスナーには、自分でバックファスナーを開閉できるように、長いヒモがついている。ウエットスーツを初めて使用するときは、自分で開け閉めするのが難しい。ウエットスーツのバックファスナーは、途中で引っかかって止まってしまったとき、ヒモを強く引きすぎると、ファスナー本体が取れてこわれてしまう。ウエットスーツのバックファスナーが、開け閉めしにくいときは、無理せず他の人に手伝ってもらう。
- 『うつぶせ』状態で立とうとすると、ウエットスーツの足(脚)部分の浮力が強過ぎて、立ちにくい。泳ぎ終わったときは、必ず寝返りを打って、『あおむけ』になってから立ち上がる。
ブーツ
※ダイビングインストラクターが【初心者向け|ブーツの正しい選び方と使い方を解説!】
使用目的
足の保護
水中では、足がふやけてケガをしやすい。
ブーツを足にはくことで、『ダイビング中にバタ足をしたり着底したりする際』『ボートダイビングで船の上を歩く際』『波打ち際の出入りをする際』に、『岩や他のものにぶつけたり』『生き物に触れて刺されたり』して、足をケガしないように保護してくれる。
足の保温
水中は、陸上よりもカラダが冷えやすく、体温が低下しやすい。
ブーツは、ウエットスーツと同じネオプレーン製のゴム生地でできているため、保温効果が高い。ネオプレーン製のゴム生地でできたブーツをはいて、足先を温めることで、カラダ全体の体温の低下を防ぐことができる。
使い方
- ファスナーのないブーツは、靴下をはくような感じで、手で引き上げながらはいていく。
- ファスナーのあるブーツは、ファスナーを開けた状態で、靴をはくように手で引っ張りながらはいていく。ブーツがはけたら、ファスナーをしめる。
注意点
- 『ファスナーのあるブーツ』『ファスナーのないブーツ』ともに、まずつま先をしっかりと差し込み『ブーツのつま先に』『足のつま先が』しっかり奥まで入りこむようにする。
- つま先がしっかり入ったことを確認したら、靴下や靴をはくときのように、まわりをしっかりひっぱってはく。ファスナーのあるブーツは、最後にファスナーをしっかりしめるようにする。
グローブ
※ダイビングインストラクターが【初心者向け|グローブの選び方と使い方を解説!】
使用目的
手の保護
水中では、手がふやけて、ケガをしやすい。
グローブを手にはめることで、『岩場や砂場、サンゴ礁の海などで着底する際』『手すりやロープをつかんで波打ち際を出入りする際』手をケガしないように保護してくれる。
(※伊豆高原(城ヶ崎海岸)の夏の体験ダイビングは、水温が高いので、保温を考える必要がない。保護のために軍手を使うことが多い。)
手の保温
水中は、陸上よりもカラダが冷えやすく、体温が低下しやすい。
水温の温かいときに使用される、『薄手の生地の3シーズン用のグローブ』。冬用の『ネオプレーン製のゴム生地のウィンターグローブ』。それぞれのグローブを使用して手先を温めることで、カラダ全体の体温の低下を防ぐことができる。
使い方
- 特にグローブが濡れているときは、指が通りにくい。手を開いたり閉じたり『グー、パー』するように、何度も動かしながら引っ張ると、指が通しやすい。
- グローブ(軍手)は、ウエットスーツの袖の上にかぶせる。最後に手首のベルトをマジックテープでしっかりしめる。
注意点
- 『砂や冷たい水が袖に入らないように』グローブをウエットスーツの袖の上にかぶせるようにする。
- グローブを手にはめた後は、手首部分の『マジックテープのついたベルト』を、しっかりしめる。しめ忘れると、手首の肌が露出して『ケガをしたり』『生き物に刺されたり』する可能性がある。
マスク
※ダイビングインストラクターが【初心者向け|マスクの正しい選び方と使い方を解説!】
使用目的
視界の確保
マスクを顔に装着することで、直接顔(目)に水が当たらなくなるため、普通に目を開けることができる。
海水の鼻への流入の防止
マスクを顔に装着すると、鼻もマスク内におさめられる。鼻から息を吸おうと思っても、マスクが顔に張り付くだけで、鼻から息を吸うことができなくなる。鼻から息が吸えないということは、鼻の穴に水が流れ込むことがなくなるということ。結果的に泳げない人でも『鼻から水を飲んで溺れること』がなくなる。
使い方
- マスクのストラップを後頭部の真ん中にひっかける。
- マスク本体を両手でしっかりもって、上から下におろしてくる。
- マスクのフレーム上のフチを大きく開き、手のひらでなで上げるようにして、前髪をマスクの外にすべて出す。
- マスク本体をなるべく下ぎみに装着して、マスクの顔に接地する下のフチを、うわくちびるの少し上の位置に合わせる。こうすることで、表情が変わった際のマスク内への海水の流入を最小限におさえることができる。
注意点
- 前髪が長い人は、前髪がマスク内にはさまらないように注意する。前髪がはさまっていると、そこからチョロチョロと水がマスク内に流れこみ、鼻の辺りに水がたまって気になってしまう。
- 後頭部のベルトの位置が高すぎると、マスクが上にずりあがる。マスクがずりあがると鼻がマスクからはみ出しそうになる。実際に鼻がマスクからはみ出してしまうと、鼻の穴に海水が流入してくる。泳げない人は、それだけで、不安が大きくなってしまう。
- 後頭部のマスクストラップの位置が低すぎると、マスクストラップが耳に当たって痛くなる。
- マスクストラップは、耳の少し上を通る位置に合わせる。マスクストラップを正しい位置で使用することで、マスクの『ずり上がり、ずり下がり』『耳の痛み』を防ぐことができる。
スノーケル
※ダイビングインストラクターが【初心者向け|スノーケルの選び方と使い方を解説!】
使用目的
呼吸の確保
スノーケルを利用することで、水泳のような息継ぎをすることなく、好きな時に好きなだけ呼吸をすることができるようになる。
使い方
- 『あ』の口の形で、マウスピースを口の中に入れる。
- 『い』の口の形で、マウスピース内側の2つのでっぱりを、上下の前歯付近で軽くはさんで固定する。
- 『う』の口の形で、細いストローをくわえるイメージ。口をすぼめて、スキマなくマウスピースの付け根付近をくちびるでくわえる。
- スノーケルの呼吸に慣れるまでは、少し大げさに『たくさん吐いたり』『たくさん吸ったり』する。スノーケルの呼吸に慣れてきたら、いつも通りの普通の呼吸に戻す。
注意点
- 緊張しすぎて『マウスピースを強く噛みすぎないように』注意する。
- マウスピースを強く噛むと、口が『う』の字ではなく、『い』の字になってしまう。口が『い』の字になると、左右の口角の部分にスキマがあいて、口の中に海水が入ってしまう。
- マウスピースは、『上下の歯で軽くはさむ程度で強く噛まない』。
- 細いストローを、軽く口をすぼめてくわえる時のように、くちびるに力を入れすぎないように注意する。
フィン
※ダイビングインストラクターが【初心者向け|フィンの正しい選び方と使い方を解説!】
使用目的
推進力の確保
フィンを利用することで、『泳げない人』『水泳が苦手な人』でも、水泳のバタ足に比べて格段に効率よく、楽に推進力を得られる。
使い方
フルフットフィン
- かかと部分を折り返す。
- つま先を奥までしっかり差し込む。
- かかと部分の折り返しを元に戻して、かかとにかぶせる。
ストラップフィン
- ストラップを下にずらす。
- つま先を奥までしっかり差し込む。
- ストラップを上に持ちあげて、かかとにしっかり引っ掛ける。
注意点
- フィンをはく際は、『フルフットフィン、ストラップフィン』共に、つま先を奥までしっかり差し込む。フィンのつま先が奥まで入っていないと『フルフットフィンは、折り返し部分をかかとにうまくかぶせられない』『ストラップフィンは、あとからつま先が奥まで入ってしまった時に、フィンストラップが緩んで脱げやすくなる』
- ストラップフィンのバックルは、基本的に使用しない。フィンストラップの着脱は、かかと部分の『上げ下げ』でおこなう。フィンストラップの調節は、『キツくもなく』『ユルくもない』適度な長さに調節する。
- ストラップフィンのフィンストラップは、しめすぎない。フィンストラップをしめすぎると、『フィンが足の甲の部分にあたって』痛くなる。
シュノーケリング(スノーケリング)で使用せず、体験ダイビングで使用する器材
ウエイトベルト
※ダイビングインストラクターが【初心者向け|ウエイトベルトの選び方と使い方を解説!】
使用目的
ウエットスーツの浮力の打ち消し
水着を着ている時と同じ程度の浮力に戻し、体験ダイビングでシリンダーを背負った際に、適度に潜りやすくする。
使い方
- ウエイトの位置を左右にほぼ均等に振り分け、全体のバランスを取る。
- ウエイトを着脱する際は、腰を前方に90度折り曲げ、お辞儀をしてベルトを背中に乗せてバックルの開閉を行う。
- バックルをしめる際は、最後まで隙間なくしっかり閉める。
注意点
- シリンダーを背負った際に、シリンダーと腰の間にウエイトの玉がはさまると腰が痛い。背中側の中央の位置にウエイトの玉がこないよう左右均等に振り分ける。
- 着脱の際に、ウエイトベルトを落として、足をケガしないように気をつける。
- バックルの開閉の際に、指をはさんで、ケガをしないように気をつける。
シュノーケリング(スノーケリング)、体験ダイビングの際のウエイトベルトの取り扱いの違い
- シュノーケリング(スノーケリング)は、水面のみを泳ぐ遊び方のため、水中に素潜りすることがない。安全確保と浮力確保のために、シュノーケリング(スノーケリング)の際は、ウエイトベルトは使用しない。
- 体験ダイビングでは、ウエットスーツの浮力が強すぎて、そのまま水中に沈むことがむずかしい。ウエイトベルトを使用することで、ウエットスーツの浮力を打ち消し、水着とほぼ同じ浮力に戻すことができる。
- 体験ダイビングでは、緊張と不安から、浅く早い呼吸になりやすい。浅く早い呼吸で、カラダが浮きやすくなる人が多い。体験ダイビングの際は、通常のダイビングより1〜2kgウエイトを重めにしてシリンダーを背負い、体を沈み気味にする。着底して地面を『ほふく前進』するように『はった姿勢』で潜った方が、初めて潜る人にとってバランスが良く、体験ダイビングを簡単に楽しむことができる。
シリンダー
使用目的
水中で呼吸する空気を海中に携帯する
シリンダー1本の基本容量は、10ℓ。コンプレッサーで圧力をかけて、約200倍の2000ℓの空気がシリンダーの中に入っている。5mに15分〜30分潜る程度の体験ダビングでは、十分すぎるほどの容量。まずエア切れの心配をする必要はない。
使い方
- シリンダーにB.C.Dとレギュレーターを装着。
- B.C.D.を使用してシリンダーを背中に背負う。
- レギュレーターのマウスピースをくわえて呼吸をする。
注意点
- 非常にたくさんの空気が充填されている高圧のシリンダーなので、『勢いよく倒す、高いところから落とす、など衝撃を加える』『火に近づける』などの、シリンダーに負担がかかるようなことがないように気をつける。
- シリンダーの重さは、13〜14kgと重い。立ち上がって歩く際には、しっかりと足腰に力を入れて歩かないと転びやすい。肩幅くらいに左右に足を広げ、ややガニ股気味に2本のレールの上を歩くように、のっしのっし歩くようにするとバランスが取りやすい。
- 一本のレールの上を綱わたりするように内股で歩くと、ふらふらして転びやすい。女性は特に意識して歩き方を変える必要がある。
シュノーケリング(スノーケリング)で使用した、『軽器材』にプラスして使用する体験ダイビングに必要な『重器材』
B.C.D.
※ダイビングインストラクターが【初心者向け|B.C.D.の選び方と使い方を解説!】
使用目的
体験ダイビングでは、シリンダーを背負うために使用
体験ダイビングでは、B.C.D.への給気排気の操作は必要ない。B.C.D.を利用することで、水中で安定してシリンダーを背負うことができ、バランスよく体験ダイビングをおこなうことができる。
注意点
- B.C.D.の給気排気のボタン操作は、インストラクターにまかせて、自分はなにもしなくて大丈夫。
- ライセンスを取得したダイバーは、趣味のファンダイビングを実際におこなう際に、水面水中の浮力を確保するために、給気排気のボタンを操作して使用する。体験ダイビングを初めておこなう人には、B.C.D.への給気排気の操作は技術的にむずかしい。B.C.D.への給気排気の操作はおこなわずに潜水する。
- B.C.D.の基本操作を習得するには、時間をかけて、ライセンス取得講習で、しっかりとトレーニングする必要がある。半日コースや1日コースコースの体験ダイビングの内容では、時間が足りない。
レギュレーター
※【初心者向け|レギュレーターの選び方と使い方】ダイビングインストラクターが解説!
使用目的
水中での安定した呼吸を確保
シリンダー内の高圧の空気を、中圧の呼吸のしやすい圧力に調節してくれる。水深の浅い深いにかかわらず、常に陸上で呼吸するときと変わらない状態で、楽に呼吸をすることができる。
使い方
- 『あ』『い』『う』の口の形の順番でマウスピースをくわえる。
- 『マウスピースのくわえかた』『呼吸のしかた』などの使用方法は、スノーケルとまったく同じ。
- 『レギュレーターのセカンドステージのマウスピース』をくわえて呼吸をする。残圧の確認など、呼吸以外の一切のほかの操作は、インストラクターにまかせる。
注意点
- マウスピースを強く噛むと、かえって口びるの両端にスキマがあきやすくなり、口の中に水が入る。
- 細いストローをくわえるイメージで、口びるを細くすぼめて、スキマができないようにくわえる。
- 『くわえ疲れたり』『口から外れそうな感じ』がしたら、『手で押さえて休む』『手で押さえてくわえ直す』など、自分で対処してOK。
伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海で体験ダイビングする際のルール3点
①息を大きくゆっくりする
初めて海に潜る緊張から、浅く早い浅い呼吸になり、呼吸に苦しさを感じる人が多い。『大きくはいて』『大きくすって』ある程度深めの深呼吸をしながらスタートすることで、『呼吸が整い』『緊張がほぐれる』。潜り始めの1〜2分間は、息を大きくゆっくりする。その後慣れてきたら、普通の呼吸で潜ればOK!
②息を止めない
今までの水泳や素潜りの経験上、顔を水につけて泳ぐ時は、息を止めるクセがついている。初めて体験ダイビングで潜る人は、水中で呼吸ができるレギュレーターを使用していても、条件反射で無意識に呼吸が止まってしまう場合が多い。『呼吸を止めないように意識すること』『意識してしっかりと呼吸をするようにすること』が大切。意識して呼吸することで、苦しくならずにダイビングを楽しめる。
③耳抜きをこまめにする
カラダは水圧が変わっても何も問題ない。水圧で耳だけが、違和感や痛みを感じる。何度もこまめに耳抜きをすることで、違和感や痛みをなくすことができる。
①唾を飲む。
②アゴを左右横方向に動かしてスライドさせる。
③指で鼻をつまんで軽く息を吹き込む。
この3種類の耳抜きの方法を潜りながら全部試す。
個人差があるので、自分の体質に一番合っている、違和感や痛みの『なおりやすい耳抜きの方法』を選ぶ。各自が自分に合った方法とタイミングで、こまめに耳抜きをおこなえばOK!
ダイビング未経験者が伊豆高原(城ヶ崎海岸)の体験ダイビングで知っておくべきポイント3点
①水中姿勢
- 陸上で行動する際は、立っているのが普通の姿勢。
- 水中で行動する際は、泳ぐ姿勢でふせて海底に寝ころがっている『ほふく前進』の姿勢が普通の姿勢。
陸上と同じ感覚で水中で立っていると、波に揺られてシリンダーの重みで後ろにひっくりかえってしまい、立っていられない。
どうせころんでしまうなら、初めから泳ぎやすい姿勢でうつ伏せに寝ころがっているのが正解。
②呼吸の整え方
- 初めての体験ダイビングの際は、マスクを装着しているだけで、鼻がふさがって息ぐるしさを感じる。
- 風邪をひいて鼻がつまって、口呼吸だけで息ぐるしさを感じるくらいの感覚が普通と思っておくと不安を感じない。
正しい呼吸をしていても、精神的な緊張から、くるしいような気がしてしまう。実際にくるしいと感じる時は、『息が止まっている時』『浅く早い呼吸になっている時』『興奮して吸い込む息が多く、吐く息が少なく、換気のバランスが悪くなっている時』だけ。どのパターンで苦しい時も、基本の『息を大きくゆっくりする』ことで、すぐに呼吸を整えることができる。
呼吸を整える際は『息を大きく吐いてあげることで、新鮮な空気をたくさん吸えるようになる』。くるしいからと言って、『吸い込む方を頑張ってしまうと、逆に息を吐きにくくなってしまう』。
『意識的に、吐く息を大きく吐くようにすること』が、呼吸を整える一番のコツ。
③バランスの取り方
- 重たいシリンダーを背中に背負って、『うつぶせ』で泳ぐことになる。
- 波に揺られた時のバランスが悪いと、シリンダーの重さで左右にふられて、寝がえりをうつようにころがってしまう。
寝がえりをうつようにころがってしまう前に、自分から寝がえりをうつように、カラダを左右にふってバランスをとる。(※このときフィンを上下に大きくバタ足すると、バランスがとりやすい)
『右肩が上がりすぎたら、右肩を下げる方向に体を回す』『左肩が上がりすぎたら、左肩を下げる方向に体を回す』。
常にうつ伏せの姿勢がたもてるように、自分でバランスをとると、ダイビングを楽に行うことができる。
伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海の体験ダイビングで見ることのできる生き物
- 体験ダイビングでは、水中に潜って生き物を観察できるため、たくさんの生き物をより接近して観察することができます。
- 水面から海の中をのぞきこむだけのシュノーケリング(スノーケリング)では、体験ダイビングほどたくさんの生き物を接近して観察することはできません。
『スノーケリングで水面からのぞいた時の見え方』と、『体験ダイビングで水中に潜った時の見え方』の違いも比較
ここでは、体験ダイビングで観察できる生き物を紹介すると共に、シュノーケリング(スノーケリング)で水面から観察した時との見え方の違いも紹介します。
シュノーケリング(スノーケリング)は、水面から下を覗き込むので、どうしても生き物の背中だけが見える向きになります。水深が浅ければ近寄れて、水深が深ければ遠くなります。水族館に例えると、大きな水槽の外からガラス越しにながめて、それ以上近寄れないのが、シュノーケリング(スノーケリング)というイメージ。
体験ダイビングは、水中に潜って生き物を近くで観察できるので、生き物本来の色や形をしっかり観察できます。水族館に例えると、大きな水槽の中に入って一緒に泳いでいるイメージ。
実際にあった『まったく泳げないお客様がダイバーになった』実例紹介
この実例は、
マスクとスノーケルをつけているのに、プールの水面に顔もつけられなかかった『50代のまったく泳げない女性』が、ベテランダイバーになったお話です。
(※ここからの実例紹介の見出しの内容は、ちょっと長くなります。興味がない人は、読み飛ばしてください。)
今から20年ほど前『マスク』『スノーケル』を装着しても、本当にプールに顔もつけれないガチでまったく泳げないお客様に、体験ダイビングコースで遭遇しました。
怖くてプールの水面に顔がつけられない
プールサイドに両手をついて顔を水につける練習
→幼稚園生のように『う〜ん、ぱ!』と言いながら顔付け練習『1秒つけては、すぐ顔をあげ』『2秒つけては、すぐ顔をあげ』『3秒つけては、すぐ顔をあげ』『4秒つけては、すぐ顔をあげ』、、、。徐々に時間を伸ばして顔はつけれるようになった。
怖くて呼吸ができない
プールサイドに両手をついて呼吸の練習
→呼吸もまずは、『1呼吸しては、すぐ顔をあげ』『2呼吸しては、すぐ顔をあげ』『3呼吸しては、すぐ顔をあげ』『4呼吸しては、すぐ顔をあげ』、、、。徐々に回数を増やして、呼吸もできるようになった。
怖くて浮けない
インストラクターの私が、両肩を支えて水面に浮く練習
『ウエットスーツを着用していても、自分一人では怖くて浮けずに暴れてしまい、自分で立て直して立つこともできない。』
『両肩を支えて浮くことに慣れてもらう』
『進む感覚だけ先に感じてもらうために、プールの横幅を肩を持ってひっぱってあげて、インストラクターの私が歩いて移動。(お客様は、ただ浮いて呼吸しているだけ)』
怖くてバタ足ができない
インストラクターの私が、両肩を支えてバタ足の練習
『両肩を支えて、インストラクターの私が、プールの横幅を歩いて4往復した頃浮くことに慣れてきた』
『両肩を支えて、インストラクターの私が、プールの横幅を歩いている状態のままバタ足してもらう』
『両肩を支えて、インストラクターの私が、プールの横幅を歩いている状態のままバタ足してさらに2往復』
『最後に、支えていた両肩から手をはなし、自力で泳ぐことができた』
海でのシュノーケリング(スノーケリング)で元に戻る
実際に海洋でスノーケリングを行う
『海でシュノーケリング(スノーケリング)を始めると、一番最初の何もできない状態に逆戻り!』
『プールでおこなったことを1からやり直し』
『プールで一度できるようになっているので、海のシュノーケリング(スノーケリング)で魚を覗けるようになるまでに時間はそれほどかからない』
『シュノーケリング(スノーケリング)は、両手を持ってあげて、軽くバタ足しながら水中の魚をのぞいてもらう程度』
お昼ごはんをはさんで、午後からダイビング
実際に海洋にて、体験ダイビングを行う
『午前通の海でのシュノーケリング(スノーケリング)の時と同じく、一番最初の何もできない状態に逆戻り』
『シュノーケリング(スノーケリング)でおこなったことを、シリンダーを背負いレギュレーターを口にくわえた状態で1からやり直し』
『海洋のシュノーケリング(スノーケリング)で一度できるようになっているので、実際に海に潜れるようになるまでにそれほど時間はかからない』
『2m位の水深を5分程度潜った程度』
『それでも、お客様は、大感動!』
『「私にもダイビング始められますか?」とご質問いただく』
『「やってみないと分からない部分も多いけれど、やる気があれば大丈夫だと思いますよ」と返事する』
『夕方お帰りになる前に、「ダイビングライセンス取得講習に参加申し込み有り!」』
『後日。通常の3日間での講習は無理なので、4日間に1日のばしてのんびりコースで講習開始』
講習初日
プールにてフィン泳法トレーニング開始
思った以上に、前回の体験ダイビングの経験がカラダに残っており、ダイビング器材の『ウエットスーツ』『マスク』『スノーケル』『フィン』『ウエイトベルト』を装着して水面を泳ぐことができた。
初日の水面でのスキンダイビング(ヘットファーストを含む、素潜りとスノーケルクリアを含む)トレーニングを、完璧ではないもののひととおり行うことができた。
講習2日目
プールにて全てのダイビング器材を使用した潜水トレーニング開始
『ウエットスーツ』『マスク』『スノーケル』『フィン』『ウエイトベルト』に加えて、『レギュレーター』『B.C.D.』の取り扱い。
すべてのダイビング器材を装着しての、各器材の基本取り扱い方法のトレーニング。
ダイビングする際の水面泳法トレーニング。
ダイビングする際の水中泳法トレーニング。
ダイビングする際のトラブル対処のトレーニング。
海洋実習の際に必要になる流れを覚えるトレーニング。
2日目のプールでのダイビング(潜水)トレーニングも完璧ではなかったが、ひととおり行うことができた。
講習3日目
海洋実習にて、初めての本格的なダイビング開始(1本目、2本目)
午前中の海洋実習1本目。
『人生で初めて人と手を繋がずに自分のちからで、インストラクターの後ろをついて海中散歩を体験することができた』
『午後の海洋実習2本目で、中性浮力のトレーニングを行い、ぎこちないながらも基本操作を覚えることができた』
初めての海洋実習でのダイビング(潜水)トレーニングも、完璧ではなかったが、ひととおりの実技トレーニングをおこなうことができた。
講習4日目
海洋実習にて、趣味で潜るファンダイビングの練習を実施(3本目、4本目)
午前中の海洋実習3本目。
『前回までに覚えたスクーバダイビングの基本動作と中性浮力のコントロールを行いながら、多少の「沈みすぎ」「浮きすぎ」もありつつ、趣味で行う予定の「ファンダビイングの練習」を行うことができた』
午後の海洋実習4本目。
『3本目の海洋実習と技術的には、変化なし』
『しかし、海に潜ることが怖いながらも、体験ダイビングの時よりも大幅に楽しいと思う気持ちの方が大きくなる』
『4日目の最終日を終えて、「これから趣味でダイビングを続けていく自信はつかなかった」』
しかし、『これから趣味のダイビングを楽しめるように「もっとたくさん潜って、みんなと同じように楽しく潜れるようになりたい」という気持ちが強くなった』。
講習終了後半年間
マンツーマンのファンダイビングで、他のダイバーとファンダイビングができるレベルになるまで、個別のファンダイビングを続けた。
半年後
『いよいよ、他のダイバーとファンダイビングを行えるレベルに到達』
『「もともと水泳ができる」「初めから大きな不安を抱えることなく、普通にダイビングをスタートした」一般的なダイバーの皆さんと、同じレベルでダイビングを楽しめるようになった!』
数年後
まったく泳げなかった水泳だったが、『ダイビングを安全に行うために』とスイミングスクールにも通い、『25mを泳ぎきれるまでに成長!』
現在
『500本以上の潜水回数を重ね、経験豊富な立派なベテランダイバーとなる』
『あとからダイビングを始めた、ダイビングに不安を抱えた後輩ダイバーの皆さんの、「希望の星」になっている!』
今回紹介したお客様以上に泳げない人を見たことがない。
『どんなに泳げない人』でも、『どんなに不安がある人』でも、『やる気』さえあれば大丈夫。
みんなもダイビングを始めることができるよ!
まとめ
今回の記事では、伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海を、ダイビング未経験者が体験ダイビングで潜る際の
- 体験ダイビングコースのスケジュール
- 体験ダイビングで使用するダイビング器材
- ルール3点【①息を大きくゆっくりする②息を止めない③耳抜きをこまめにする】
- ポイント3点【①水中姿勢②呼吸の整え方③バランスの取り方】
- 伊豆高原(城ヶ崎海岸)の体験ダイビングでみられる生き物【スノーケリングでの見え方と体験ダイビングでの見え方の違い】
についての解説。
実例として、
『まったく泳げなかったお客様が、体験ダイビングからダイバーになった話』
をご紹介しました。
この記事を読んだ『ダイビング未経験者』のみなさんが、『伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海でおこなう体験ダイビングの内容』について理解した上で、『チャレンジしてみよう』と思ってくれたら嬉しいです!
実際に潜る前は『ハードルが高い」と思われがちなダイビングですが、潜ってみると不安が少なくなって、『意外と私にも楽しめるかも!』と思えるものです。
海に囲まれた日本という国に住んでいながら、一生のうちに1度もダイビングをしない人生を送る人の方が大多数です。
- 体験ダイビングが『怖かったとしても』『普通だったとしても』『面白かったとしても』その経験は、とても貴重な経験です。
- 『ライセンス取得講習コースに参加しなくても』体験ダイビングで1度潜った経験が『一生の思い出になります』。
- 『ライセンス取得講習コースに参加してライセンスを取得したら』体験ダイビングで一度潜った経験がきっかけで『一生続けるかけがえのない趣味になります』。
- 体験ダイビングに参加しないと、自分が海に潜ったときに、どう感じるかが『わからない』。
- 体験ダイビングに参加すれば、自分が海に潜ったときに、どう感じるかが『はっきりわかる』。
実際に海に潜る前になやむくらいなら、
思い切って体験ダイビングコースに参加して、自分がライセンスを取得して趣味のダイビングを『始めたい!と思うか』『始めるほどではない…。と思うか』
白黒はっきりつけてしまいましょう!
人の人生は長いようで意外とあっという間に過ぎて行きます。行動せずに悩んでいる時間はとてももったいないです。行動して自分に合っていなければ、他のもっと楽しいものを見つけるために、どんどん新たなチャレンジをしてみてください。
ダイビングに限らず、どんどんチャレンジすることで、きっと素晴らしい体験がたくさんできるはずです。
この記事を読んで、体験ダビイングに参加してくれた多くの皆さんが、趣味で潜る本当のダイバーになってくれたら嬉しいです。
いつか一緒に『伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海』で潜れることを、今から楽しみにしております!
悩んで立ち止まってしまうより、一歩進んでその先の未知の世界に足を踏み入れよう。 そこには、まだ見たことのない景色が広がっているよ!