ダイビングインストラクターが【初心者向け|グローブの選び方と使い方を解説!】

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ダイビングインストラクターが【初心者向け|グローブの選び方と使い方を解説!】

四季を通して1年中潜る伊豆高原(城ヶ崎海岸)のダイビング。もし素手でダイビングをしたらどうなるでしょう?

  • 手先が冷えて、ダイビング器材や水中カメラの細かい操作がしにくくなる。
  • とがった岩や岩場に張り付いたとがった貝の仲間に手をぶつけてしまい、ケガをする。

グローブをしていても、サイズが自分の手に合っていなかったらどうなるでしょう?

  • グローブがキツすぎて着脱で苦労してしまう。
  • グローブが大きすぎて、ダイビング器材や水中カメラのボタン操作に手こずってしまう。

「グローブを使わない」「サイズが合っていない」ことで、「潜る前、潜っている時、潜った後」と、常にストレスを感じるダイビングになってしまいます。

「安全性の確保」「保温性の確保」「快適性の確保」のために、伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海でダイビングをするときに必要な器材。それが「グローブ」です。

他のダイビング器材にくらべて、安い価格で手に入るグローブですが、何も考えずに購入してはいけません。

この記事を読めば、自分の手の大きさに合った「正しいサイズの選び方」がわかります。合わせて3シーズン用、ウィンター用の2種類のグローブの使い分けについても解説していきます。

【初心者向けダイビング器材解説】安全潜水の基本3点もインストラクターが解説!

とら吉
とら吉

感覚が一番敏感な指先であつかう器材がグローブだよ。「正しいサイズのグローブ」を、「正しい時期」に使用して、快適にダイビングを楽しもう!

正しいサイズの選び方

自分の手の大きさに合った、適正サイズのグローブを使用することは、ダイビングでは当たり前のことです。この当たり前のことが、うまくできていないダイバーが、けっこう多いです。

「XS、S、M、L、XLサイズなど」大まかなサイズ分けになっているグローブは、自分の手に合ったサイズのグローブでも、大きめだったり小さめだったりします。

試着のときに、「乾いた状態でジャストフィットすぎるグローブ」を選んでしまうと、着脱で苦労することになります。

  • 濡れているグローブを着脱するとき。
  • 水温や気温の低い環境で冷えた手でグローブを着脱するとき。

上記の状態の場合は

  • グローブが着脱しにくい。
  • 指先に力が入らない。

どちらも、グローブをスムーズに脱ぐことができません。

ほんのちょっとのことですが、「グローブの着脱」を考えると、グローブがキツすぎることでおこる「ストレスや焦りの原因」は減らしておくべきです。

たかがグローブと思わずに、試着の段階から「ある程度全体にゆとりのあるサイズをえらび」、「楽に着脱ができる状態」にしておいて下さい。

着脱がしやすいサイズ感

  • 軽く引っ張るだけで、指先までしっかりと装着することができる。
  • 「指まわりや長さ」「手のひら」に余裕があり、やや大きめになっている。
  • 5本すべての指先を軽く引っぱり、少しあまらせた状態のグローブの指先を引っ張るだけで、ムリなく脱ぐことができる。
  • グローブを裏返さなくても、脱ぐことができる。

着脱がしにくいサイズ感

  • 装着するときに、強く何度も何度も引っ張らないと、しっかり入っていかない。
  • サイズがピッタリ過ぎて、裏返しにしないと脱げない。

上記のサイズ感を参考に、試着の時に自分の手のサイズに合う、使いやすいグローブを探してください。

とら吉
とら吉

最初に自分の手のサイズにあった、グローブを選ぶことがとても重要。使いやすいサイズのグローブで、快適なダイビングをしようね!

グローブをつかう目的は2つ 保温と保護

左ウィンターグローブ、右3シーズングローブ

保温

ダイビングを行うときは、伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海に限らず、かならず「体温よりも低い水温の海」に潜ります。そのため、ウエットスーツを着用するのと同じ目的で、「保温」のためにグローブをつかう必要があります。

手を温めることは、「カラダ全体を温めること」につながります。

手先で冷えた血液が、血管を通って全身をまわっていけば、少しずつ全身の体温が冷やされていきます。

素手でダイビングする場合と、グローブを装着してダイビングをする場合では、ダイビング中の体の冷え方が大きく変わってきます。

  • ダイビング中に寒さを感じて潜る場合
  • ダイビング中に寒さを感じないで潜る場合

どちらが快適か?

これは潜ったことのない人でも、簡単に想像できるでしょう。

伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海では、

  • 1番水温が高い9月〜10月で24℃。
  • 1番水温が低い2月〜3月で14℃。

年間の最高水温と最低水温に、10℃くらいの変化があります。

寒さの感じ方に個人差はありますが、

  • 20℃以上であれば3シーズン用グローブを使用する。
  • 19℃以下であればウィンター用グローブを使用する。

という形で使い分けをすることになります。

保護

伊豆高原(城ヶ崎海岸)では、ビーチダイビングの波打ち際の出入りや、水中でのダイビング中に、

  • 手をキズつける可能性のあるもの
  • 手を刺される可能性のあるもの

などに、「不注意で思いがけずさわってしまう場合」があります。

「無防備に素手でダイビングしている場合」と「保護のために、きちんとグローブを装着してダイビングしている場合」では、「ケガをする、ケガをしない」「刺される、刺されない」に大きな違いが現れます。

ダイビングポイント「伊豆海洋公園 (I.O.P.)ダイビングセンター」海岸エントリー口。溶岩のカベ。
「フジツボ」先端が鋭く、素手だとケガをする。
「カメノテ」とがっていて素手だとケガをする。
海底の岩に時々生えている「シロガヤ」素手や地肌に触れると、毛虫に刺されたように痛がゆくなる。
海底の岩に時々生えている「クロガヤ」。こちらも「シロガヤ」と同じで、素手や地肌に触れると、 毛虫に刺されたように痛がゆくなる。

伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海でダイビングを行うときは

  • 岩場に手をつく。
  • 波打ち際の出入りのときに手すりやロープをつかむ。

ことが有ります。

伊豆高原(城ヶ崎海岸)の波打ち際や海中は、

  • 溶岩で「ゴツゴツ、ザラザラ」しています。
  • 岩のカベ、手すりやロープには「フジツボ」などの、手をキズつけてしまう可能性のある付着生物がついています。

海水にぬれて「やわらかくなった素手の状態」では、「さわったり、にぎったり」することで、手をケガしてしまいます。

毎回のダイビングのときに、いつも手をケガしていては、安心してダイビングを楽しむことができません。

グローブは、かならず装着して、ダイビングする必要があります。

「グローブ使用禁止の海外ダイビングポイント」と「自主的にグローブをしないダイバー」

 世界の海のダイビングポイントやベテランダイバーの潜り方に目を向けると

  • グローブ使用禁止の海外のダイビングポイント
  • 個人的なポリシーでグローブを使用しないダイバー

が「あったり、いたり」します。

どちらも「サンゴや付着生物にダメージを与えないように」という生物保護の観点から

  • 海外のダイビングポイントの経営者が、「着けてはいけない」。
  • ダイバーが個人的に、「着けない」。

と、きめています。

グローブをする事で「手が痛い」「ケガがこわい」というリスクがくなくなる分、気持ちの油断ができて、逃げる事の出来ないサンゴ等の付着生物にむやみやたらにさわって、

  • 折ってしまったり、
  • キズつけてしまったり、

する可能性があるからです。

欧米では、日本よりも環境保護の意識が高いです。

モルディブなどの海外の一部のポイントでは、グローブの使用が禁止されることがあります。

「ちょっとさわるくらいいいじゃない」と思う人もいると思いますが、人気のダイビングポイントでは、年間を通して毎日たくさんのダイバーがダイビングを楽しみます。

1人1人があたえる環境へのダメージが少なくても、毎日少しずつ積み重ねられたダメージは、回復できない深刻なダメージを環境にあたえてしまうかもしれません。

海が1番大切な観光産業である海外のリゾートダイビングのポイントでは、長くダイビング事業が続けられるように、海中の自然環境を守る取り組みがおこなわれています。

伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海は、海外のサンゴ礁の海と違いサンゴは少なく、岩場は海藻におおわれています。繁殖能力の高い海藻であれば、特別にグローブを禁止しなくても環境にダメージを与える場面が少ないため、グローブの使用を禁止するようなことはありません。

モルディブなどのグローブ使用禁止の海外リゾートの海でダイビングを経験した、技術レベルと意識レベルの高いベテランダイバーの中には「環境にあたえるダメージを最小限にしたい」とう思いから、自主的にグローブをしない人もいます。

まだダイビングに慣れていない初心者のダイバーは、

  • 水中でバランスを崩して岩場に手をつく。
  • 波打ち際やボートの上で転ぶ。
  • 流れに逆らって海底の岩を手でつかみながら匍匐前進(ほふくぜんしん)する。
  • 波打ち際で引き波に逆らって岩にしがみつく。

など、素手でダイビングを行うには危ない場面も多いです。

環境保護に気をくばることも必要ですが、まずは自分自身の身を守ることを優先しなければいけません。ある程度の経験をつんで、余裕をもってダイビングができるようになった時、自分のポリシーとして必要と思ったときに取り入れるといいでしょう。

とら吉
とら吉

「薄すぎるグローブ、は耐久性がない」。「手首部分が短すぎるグローブは、手首をケガしやすい」。どちらのグローブも「保温」と「保護」に問題あり!どんなに安くても、こんなグローブは選ばないでね!

3シーズングローブとウィンターグローブの違い

グローブには、「春夏秋の比較的水温が高い時期に使用する、薄手の化学繊維の生地で作られた3シーズングローブ」と「冬の比較的水温が低い時期に使用する、厚手のネオプレーン製の生地で作られたウィンターグローブ」の2種類があります。

3シーズングローブ

3シーズングローブ

厚手、薄手、メッシュ地などいろいろ有りますが、基本的に

  • 手のひら部分は人工皮革などスレに強い素材。
  • 手の甲部分は、色々なカラーの、濡れても「やぶれにくい」「水はけの良い」化学繊維の生地。

という作りになっています。

春夏秋の暖かい(温かい)海での使用をを想定したグローブ。

「風も水も通しやすい」ため、保温効果は低い。

メリット

  • 薄手で比較的素手の感覚にちかい使用感。
  • 厚手のネオプレーン生地のウィンターグローブに比べて、「ダイビング器材」や「水中カメラ」などの細かい操作が、おこないやすい。
  • ウィンターグローブとくらべて、カラーバリエーションが多い。

デメリット

化学繊維の生地に保温効果があまり無いので、厚手のネオプレーン生地のウィンターグローブに比べて、「陸上、海中」ともに保温効果は低い。

ウインターグローブ

写真は手首にゆとりがある、手首ベルトつきのウィンターグローブ。『女性、ご年配の方、指先の力に自信がない方』でも安心して使用できる。着脱がしやすい万人向けのウィンターグローブ。

「2ミリ、3ミリ、5ミリ」など、使用状況に合わせて、各メーカーから厚さがちがうグローブが用意されている。

基本的に

  • 手のひら部分には、スベリ止めの加工がされているものが多い。
  • グローブ本体は、ウエットスーツの生地と同じ、ネオプレーン生地が使用されている。
  • 手のひら以外の表面部分には、伸び縮みしやすいジャージー素材の、繊維生地がはりつけられている。

という作りになっています。

冬の「陸上、水中」ともに、温度が低い条件を想定したグローブ。

素材自体が「風も水も通しにくい」ため、保温効果が高い。

メリット

ネオプレーン製の生地に保温効果があるので、薄手の化学繊維生地の3シーズン用グローブに比べて、「陸上、海中」ともに保温効果が大きい。

デメリット

  • ネオプレーン製の生地に厚みがあるので、3シーズン用グローブに比べて素手の感覚は、伝わりにくい。
  • ダイビング器材や水中カメラなどの、細かい器材操作は、ややしにくい。
  • 3シーズン用グローブにくらべて、カラーバリエーションが少ない。
手首が細く、「着脱がしにくい」ウィンターグローブ。 「女性、ご年配の方、指先の力が弱い方には不向き」。指先の力に自信の有る人向きのウィンターグローブ。
とら吉
とら吉

2種類のグローブを使いわけて、 伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海を  「安全、快適」に、楽しく潜ろう!

まとめ

今回は、伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海でダイビングする時に、かならず使用する器材「グローブ」について

  • 正しいサイズの選び方
  • グローブをつかう目的は2つ 保温と保護 
  • 3シーズングローブとウィンターグローブの違い

について解説しました。

ダイビングの基本器材の3点セット

  • マスク
  • スノーケル
  • フィン

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ダイビングインストラクターが【初心者向け|フィンの正しい選び方と使い方を解説!】

上記の3つの器材の場合は、「このメーカーの、この商品を使えば、間違いなくダイビングが楽になる!」というハッキリした商品があります。

グローブに関しては、そこまで大きなちがいはありません。

グローブは、最低限の「保温」と「保護」ができて、「着脱がしやすいサイズ」であれば問題ありません

  • 春夏秋用の3シーズングローブ
  • 冬用のウィンターグローブ

シーズンに合わせて2つのグローブをそろえて、春夏秋冬の1年間を通して伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海を快適に潜れるように、しっかりと準備をしてください。

とら吉
とら吉

気に入った使いやすいグローブをそろえて、伊豆高原(城ヶ崎海岸)の海を楽しく潜ろう!

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