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ダイビングを始めたばかりの時は、『マスクに少し海水が入っただけでも落ち着いて対処が出来ない人』と『マスクに少し海水が入っても落ち着いて対処が出来る人』2つのタイプに分かれます。
マスクに水が入る原因は、色々有りますが
- 表情の変化
- マスクの取り付け位置
- マスクの顔に当たる部分の形状と自分の顔の形との相性
などがあげられます。
(※マスクに海水が入っていなくても、『鼻息が荒い人は、鼻からはく息でマスクの下に少しすき間が空いただけで』水が入ったと勘違いしてしまう場合もあります。)
マスクに海水が入りにくくするための正しい使用方法も大事ですが、今回みなさんに1番知っておいてほしい事は『マスクは誰が使っても多少は水が入るもので、少しくらい海水が入ってもまったく慌てる必要はない』ということです。
この前提を理解していれば、誰でもマスクに不安をもつことなく、安心して使用することができるようになります。
この記事では、万人にオススメできる定番マスク『GULLマンティス』の紹介をした上で、
- 初心者向けのマスクの正しい取り付け方
- 初心者向けの正しいマスククリアの行い方
- 初心者向けの水中でのマスク本体の正しい位置調整方法
上記3つの『マスクの正しい使用方法』について解説します。
※関連記事
マスク以外の器材について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【初心者向けダイビング器材解説】安全潜水の基本3点もインストラクターが解説!
『使いやすい定番マスク』と『マスクの正しい使用方法』。この2つをきちんと理解すれば、マスクの不安を解消できるよ!
初心者におすすめの永遠の定番マスクMANTIS(マンティス)
ズバリこれを使えば問題解決というマスクを最初に紹介します。
日本人がダイビングするならこのマスクが一番顔の形状に合っていて、永遠の定番と言われているマスク、GULL(ガル)のMANTIS(マンティス)です。
(※伊豆高原の海で、プロのインストラクターが1番多く使用しているメーカーがGULL(ガル)です。マスク、スノーケル、フィンの3点セットは、GUL(ガル)でそろえれば違いないと言われています。)
日本人(アジア人)は、顔がどちらかというと彫りが浅く鼻も低めで凹凸が少ないのっぺりとした顔つきの人が多いです。
欧米の方達は、彫りが深く鼻も高く凸凹が大きいクッキリとした顔つきの人が多いです。
海外メーカーのマスクは、スカート部分と呼ばれる顔に密着する部分の形状的に、真上から見た際の湾曲が大きく日本人の顔立ちにあまりマッチしていません。
場合によっては『正しい取り付け位置』『正しいマスククリアの方法』で使用していても、マスクのスカート部分の湾曲が自分の顔と合っていないために、マスククリアが上手にできない。というこまった現象を引き起こす事も有ります。
マスクのメーカーや機種によっては、自分の顔の形状に『合うマスク』と『合わないマスク』がある。ということを理解しておいてください。
新品のマスクを購入したにも関わらず、実際に使用する時に困らないためにも、GULL(ガル)のMANTIS(マンティス)を購入してください。それだけで、間違いなく安心してダイビングが行えます。
度付きレンズ
「初心者ダイバーは、ダイビングに完全に慣れるまでは、コンタクトレンズを使わないで下さい!」
これは結構重要な話です。
以前、講習の際に『視力は良いです!』と申告して、ライセンス講習に参加したお客様がいました。実際にはコンタクトレンズをつけて講習を受けていました。
プールでマスククリアの練習中に、コンタクトレンズが外れて水と一緒にマスクの外に流れ出てしまい両目とも視界の確保ができなくなってしまいました。
この時の講習生は
- 急に視力がなくなったことで半分パニックになる。
- 急に立ち上がってマスクを自ら外し、手からはなして落としてしまう。
- コンタクト落として見えません!』とレギュレーターも外して手からはなしてしまう。
という行動をとりました。
実際のダイビング中にこのような行動をとってしまったらかなり危険!典型的なパニックダイバーです。
コンタクトレンズが外れても大騒ぎすることなく、マスクやレギュレーターを外さないで、落ち着いて対処ができる自信がつくまでは、裸眼のレンズのマスクでコンタクトレンズを使用するのはやめましょう。
万が一、マスクが『波を受けたり』『ボートダイビングでエントリーしたり』した時に完全に外れて落としたとしても、度付きのマスクを拾って視力を確保できれば安心安全です。
初心者ダイバーは、左右のレンズが分かれている『2眼(2枚)のレンズ』のマスクで、左右それぞれの視力に合ったレンズを用意してダイビングをしましょう。
(※度つきのレンズを購入する際には、メガネ屋さん又は眼科のお医者さんからレンズを作るためのレンズデータの処方箋をもらう必要が有ります。単純に視力を測るのでは無く、レンズを作る際の『度のデータ』の他、各自の視力の状態によっては、『乱視の程度』『瞳と瞳の距離』等細かいデータが必要になります。レンズを作る際にはあらかじめメガネ屋さん又は眼科でレンズデータを取得しておきましょう。)
レンズが1枚の1眼のマスク
マスクは、レンズの枚数が2枚の『2眼のレンズのもの』が主流ですが、レンズの枚数が1枚の『1眼のレンズのもの』もあります。
左右のレンズが分かれていない『1眼(1枚)のレンズのマスク』は、1枚のレンズしかないために、左右それぞれの視力を補正するための度つきのレンズがありません。
1眼のレンズが向いている人は
- 裸眼でものを見ることに支障がないが、本格的なカメラ撮影を行う機会が多い人
- 裸眼でものを見ることに支障がないものの、左右どちらかの視力が矯正できない人
です。
どちらの人も『2眼(2枚)レンズのマスク』を使用する際に、レンズの真ん中にあるフレームが気になって広い視界が確保しにくい場合があるからです。
『1眼(1枚)のレンズのマスク』のフレームは、レンズの外周を1周回って取り囲んでいて、真ん中の左右のレンズを区切る中央のフレームがありません。中央のフレームが視界をジャマしないため、『中央にフレームがない、1眼(一枚)のレンズのマスク』を使用した方が、景色や物が見えやすいという人が一定数いらっしゃいます。
個人差があるので、『中央にフレームがある2眼(2枚)のレンズのマスク』でも気にならないという人も多いです。
私の知人は、片方の視力は良いのですがもう片方が『弱視』で、度を入れてもピント合わせが出来ないのですが、普通に裸眼の2眼のレンズのマスクを使用していても、特に中央のフレームは気にならないと言っていました。
実際に『2眼(2枚)のレンズのマスク』を使用して見ずらさを感じた人は、そのときに1眼のタイプのマスクを選べば良いでしょう。
『2眼(2枚)レンズ』のMANTIS(マンティス)以外にも、GULL(ガル)から『1眼(1枚)レンズ』のマスクが販売されています。どうしても必要を感じる場合は、フィッティングして『1眼のレンズのGULL(ガル)のマスク』を選んでください。
『裸眼のレンズ』も『度付きのレンズ』も『一眼のレンズ』も、新品のレンズは内部の油膜で曇り止めをしても曇ってしまいます。購入後は、実際のダイビングで使用する前に、歯磨き粉をレンズ内側につけて、2〜3分まんべんなく指でこすって油膜をとりましょう。これで新品のマスクのレンズの内側が曇ってしまうことを防ぐことができるよ!
初心者向け 正しいマスクの装着方法
マスクの正しい装着方法は
- ストラップがねじれていない事を確認して後頭部の中央付近にセットする。
- 両手でマスクをしっかり持って下に引っ張りながら下げていく。
- マスクのスカート部分の下部が上唇のすぐ上になるくらい下げ気味の位置に合わせる。
- 片方の手でマスクのスカート部分の上部を大きく開いて、反対側の手のひらでおでこをなで上げる様にマスク内部に入った前髪を全てかき出す(鏡があるわけではないので、上手くいかなければ近くのダイバーに手伝ってもらう)」
- マスクのストラップが耳にかかると痛いので、後頭部のストラップ部分を上下に動かしてストラップが耳の少し上を通るように位置を調整する。
- 後頭部のストラップが下すぎると、マスク本体の顔の当たる部分のフィット感がゆるくなる。後頭部のストラップが上すぎたりすると、マスク本体が上に引っ張られて鼻に当たってしまい、見た目もカッコウが悪いし水も入りやすくなる。頭の大きさや形には個人差があるので、適切な場所を探して、各自が自分のベストなストラップの位置に調整する必要がある。
- 装着後に『ゆるい、きつい』と感じた場合は、一度マスクを外してストラップの長さを調整してから、もう1度一番最初の手順から順番にやり直す。
以上の手順になります。
毎回のマスク装着をスムーズに行うためのコツ
ストラップには、数字で目盛りが付いていて、丁度良い調節に合わせることができます。自分の頭のサイズに合った目盛りの数字を覚えておけば、毎回のダイビングの際に、マスクが顔にピタッとフィットした状態で使用することができます。
適切な目盛りの数字がわからない場合は、マスクを使用する際に、担当のインストラクターやガイドダイバーに必ず確認してください。
きちんと目盛りを合わせていても、陸上で持ち運んでいる時にストラップが引っ張られてしまい、目盛りが『伸びたり』『縮んだり』してズレてしまうことがあります。マスク装着前には、必ず毎回自分のサイズに合った目盛りの数字に調節ができていることを確認してから使用しましょう。
初心者に多いマスク装着時のまちがい
初心者にありがちな間違いが、マスクに水が入るのが怖くて『キツくしめすぎてしまうこと』です。
キツくしめすぎると、表情が変化して口元にシワがよったときに、よりすき間が開いてしまい海水が侵入しやすくなってしまいます。
ほとんどの初心者の方が、このしめすぎによって水が入り易くなっています。
マスクのストラップは、必要以上にしめすぎないように注意して下さい。
もう一つのマスクの装着方法
『マスクを先に顔に当てて、その後ストラップを後頭部にかける』という装着方法もあります。
こちらは装着にコツがいるちょっと難しい装着方法で、初心者にはオススメできません。
初心者ダイバーは、最初に説明した上記のご説明した『おこないやすい手順』の、初心者向けの装着方法を覚えて下さい。
初心者向け 正しいマスククリアの方法
まず最初の前提としては、正しい位置にマスクを装着しても、マスクには必ず水が入るということです。
絶対にマスクに水が入らないようにする事は、我々プロのインストラクターにもできません。
ダイビング中に
- 顔の表情を変えないなんてことは、誰にも出来ません。
- 波を受けてマスクがずれることもある。
- ボートダイビングのエントリーの際に、マスクを押さえ忘れてマスクがずれることもある。
- 周りのダイバーのフィンに、マスクをけられることもある。
- 周りのダイバーの泳いだ手が、マスクに当たることもある。
このような様々な理由で、正しくマスクを装着していても、マスクに海水が入る可能性があります。
基本的な心構えとしては、『海水が絶対に入らない様に気をつける』のではなく『海水が入った時の正しいマスククリアの方法を身につける』ということの方が大切です。
初心者の方が、不安なく安全にマスクに入った海水を外に出すための、正しいマスククリアの方法を解説します。
- 下を向く。
- マスクのフレーム上部の中央付近の前面上部の角の部分を、手の指先で下方向に向かって軽く押さえる。
- まだ下を向いている状態で、まずは鼻から声を出してハミングをしはじめる。
- ハミングで鼻から細く長く息を吐き続けながら、ゆっくりと徐々に顔を上に向かって見上げ始め、斜め45度の角度まで見上げて行く。
- 斜め45度の角度まで見上げてもまだ鼻の下あたりに少し水が残る感覚がある場合は、上を見上げた状態でハミングを続けながら左右に首をかしげるしぐさをおこなう。クビを左右にかしげることで、最後に残った海水を、外に出しやすくすることができる。
以上が、正しいマスククリアの方法(手順)です。
次に、なぜ上記の手順が必要なのかを解説します。
- まず下を向くのは、上を向くと鼻の穴が上を向いてしまい海水が鼻の穴に入り込むのを防ぐため。つまり鼻の穴から水を飲んでしまう事を防ぐ為です。
- マスクのフレームの上のフチを抑えるのは、鼻からハミングして吐いた息がマスクの上部から抜けてしまうことを防ぐため。つまりマスク上部から空気が漏れないようにフタをする意味があります。
- 下を向いたまま息を吐き始めるのは、息を吐くのを忘れて顔を先に上に向けてしまうと鼻の穴が上を向いて海水が流れ込み易くなるから。つまり鼻から水を飲んでしまう事を防ぐためです。息を先に吐き始めていれば、吐き続けている間海水が鼻の穴に流れ込んで来る事を防ぐことができます。
- 『細く長くハミングするのと』『斜め45度までゆっくりと見上げていくのは』どちらもスピードが速すぎると海水がマスク外に排出される前に息を吐き終わってしまう&上を見上げてしまう為、海水が抜けきらずに残ってしまうから。両方のスピードが早すぎて、『何回マスククリアをしても、うまく海水を抜くことが出来ない』と言うことを防ぐ為です。
- 海水が少し鼻の辺りで残っている時に『首を左右にかしげる仕草をする』のは、『左右に首をかしげる仕草をする』事で、マスクに残った海水を抜けやすくする意味があります。マスクの左右のレンズの下側にそれぞれ一番下がった窪みが有り、それぞれの窪みから最終的に海水が抜けていくのを補う効果がある。
以上が、『なぜこの正しい手順でマスククリアを行う必要があるのか?』についての解説です。
初めの頃は、自分では、上記の手順を正しく行なったつもりでも、
- あせりから、マスクのフレームを上に押し上げて、マスクを上にずらしてしまったり。
- あせりから、鼻から吐くハミングを強く速く吐き切ってしまったり。
- あせりから、早く上を見上げてしまったり。
- あせりから、鼻からではなく、口から息を吐いてしまったり。
- あせりから、顔の表情が変わって、マスククリアの最中や直後に再度海水が入ってしまったり。
と言った原因から、上手にマスククリアができないこともあります。
最初の1回目のマスククリアで海水が出せなかったとしてもあわてる必要はありません。
初心者の頃は、緊張してしまうことが原因で、マスククリアが『うまくできない事』(うまくできない人)が多いです。
そんな時に思い出して欲しいのが『3Rルール』です。
- 落ち着く
- 判断する(考える)
- 行動する
1回目のマスククリアで海水をうまく出せなくて慌てそうになったら、まずはこのルールを思い出して
- 深呼吸して気持ちを落ち着かせる。
- 起こったトラブルに対して、どの様な対処が最善の方法かを考える。
- 考えて導き出した答えの通りに行動を起こす。
この手順で2回目以降のマスククリアを行って下さい。
マスククリアは、きちんと海水がマスクの外に出るまで、何回行っても大丈夫です。
あわてずに、1回1回を確実に、正しい手順でおこなってください。
1回目のマスククリアで、あわててしまい、うまく海水をマスクの外に出せなかったとしても大丈夫です。
2回目以降に『3Rルール』を思い出して、順番通りに正しい手順で落ち着いてマスククリアを行えば、マスクの中の海水を確実にマスクの外に出すことができるようになります。
今回は、マスクについての説明をしていますが、ダイビング全般に、あわてそうになったときは『3Rルール』を思い出して、『落ち着いて』『判断して』『行動する』ことが重要なポイントとなります。
ダイビング中に起こるいろいろな小さなトラブルで、慌てそうになったときには、まず『3Rルール』を思い出そう!『3Rルール』を思いだせれば、どんなトラブルも必ず解消することができるよ!
もう一つのマスククリアの方法
『マスククリアのやり方』に関しては、左右のフレームを両手でそれそれ支えて、下のフチを開けてマスククリアするという別の方法もあります。
ただ、下のフチを完全に開けて行うマスククリアは、今回紹介した初心者向けのマスククリアに比べて、難易度が高いマスククリアの方法です。
マスクの下のフチを開けたタイミングで鼻から息を吸ってしまった場合には、鼻から大量に海水を飲んでしまい、溺れてしまう可能性があります。
逆にマスクのフレームの上のフチを指先で押さえて行う初心者向けのマスククリアであれば、マスクのフチのどこの部分にもすき間が開いていません。そのため鼻から息を吸ってしまったとしても、マスクが顔にはりつくだけです。鼻から息を吸ってしまっても鼻から海水を大量に飲み込んでしまうことはありません。
初心者の方は必ず1番はじめに解説した、「マスクのフレームの上のフチを指先で押さえて細く長いハミングをする」。初心者向けのマスククリアの方法を覚えるようにしてください。
初心者向け 水中でのマスク本体の正しい位置調整方法
ダイビング中は、
- どんなにマスクを正しい位置につけても
- どんなにマスククリアを正しく行ったとしても
水中でどうしてもマスクに水が入ってしまうことがあります。
水中で潜っている途中で自分の顔の表情が変わることで、マスク本体の位置がズレてしまうことがあるからです。
マスク位置がずれてマスクに水が入りやすい人の特徴としては
- 表情が変わり易い人
- ダイビング中の不安な気持ちが原因で、無意識で頻繁にマスクのフレームにさわってしまう人
- マスククリアをする時に、緊張や焦りから指先に力が入りすぎて、まちがえてフレームを上に押し上げてしまう人
- 呼吸をする際に鼻息が荒く、息を吐く時に、全ての息を鼻から吐いてしまう人
- ボートダイビングでバックロールまたはジャイアントストライドでエントリーする際に、マスクを押さえるのを忘れて飛び込んでしまう人
- 波の荒い日に波打ち際からエントリー&エキジットする際に、大きな波を顔に受けてもマスクを手で押さえない人
- ダイビングで潜水している際に『他の人のフィンで蹴られそうになっても』『他の人の泳いでいる手がぶつかりそうになっても』ただ見ているだけで『自分の手で払ったり、顔を動かしてよけたり』しない人
などがあげられます。
いずれの場合も、マスク本体の正しい装着位置に比べて、マスク本体が上の方向にずれてしまいます。このため、ちょっと表情が変わっただけでも海水がマスクの中に入りやすくなってしまいます。
対処法としては
- なるべく表情を変えない。
- ダイビング中に多少不安があっても、必要以上にマスク本体にさわりすぎないように気をつける。
- マスククリアをする際にフレーム上部の真ん中を押える指先は、下方向に向かって軽く押える様にする。
- 通常の呼吸は鼻から吐かないよう気をつけて、自分が鼻息が荒いと感じた時には、口から息を強めに吐く様に意識する。
- ボートダイビングのエントリーの際は、必ずマスクがずれない様にマスク前面と後頭部のストラップをしっかり押さえるようにする。
- 波打ち際からエントリーする際に波が顔に当たりそうな時は、必ずマスク前面をしっかり手でおさえて、マスク本体がずれないようにする
- ダイビング中に他のダイバーのフィンや手が当たりそうになった時には、『必ず手で払ったり』『顔を動かしてよけたり』して回避行動をとるようにする。
と言ったことがあげられます。
ただ初心者のころは『緊張や、あせり』から、完全に対処するのは難しく、マスクがずれることがよくあります。そこで、ズレてしまったマスクを正しい位置にもどすために、海中でのマスク本体の位置の調整方法を知っておくことが大切になります。
海中でのマスク本体の位置の調整方法は、ごく簡単です。
- 鼻から細く長くハミングし続ける。
- マスクの左右のフレームを手で持つ。
- マスクのスカート部分と顔の表面にすき間ができないように気をつけて、下(または上)方向に向かって顔の表面を滑らせるようマスク本体をスライドさせて、元の正しい位置に戻す。
たったこれだけです。
注意点としては
- ハミングは『細く、長く』ゆっくり吐き続けるように気をつけること。
- マスク本体を持ち上げて、顔から離れさせてしまい、すき間を作ってしまわないように気をつけること。
- マスクをスライドさせる際に、あせって早く動かさないように気をつけることj。
があげられます。
『あせって、はやく』おこなうと上手くいかないので、意識してのんびりおこなうようにしてください。
以上が初心者向けの海中でのマスク本体の位置調整方法です。
まとめ
今回は、ダイビング始めたばかりの初心者の皆さんに向けて、
- 「初心者におすすめの永遠の定番マスク、GULL(ガル)のMANTIS(マンティス)」
- 「初心者向け正しいマスクの装着方法」
- 「初心者向け正しいマスククリアの方法」
- 「初心者向け水中でのマスク本体の正しい位置調整方法」
を解説しました。
『ダイビング始めた初期の段階から今回のマスクに関する記事の内容を理解してダイビングを慣らして行くのと』『ダイビング始めた初期の段階で今回のマスクに関する記事の内容を全く理解しないでダイビングを慣らして行くのでは』ダイビングを進めて行く中での安全性や楽しさに大きく差がつきます。
ダイビングは海中の地形や生き物、一緒に潜っているバディーやインストラクターやガイドさんの表情や動きを見て、色々と判断したり楽しんだりする『海中のお散歩』です。
視覚の部分はもちろん、精神的にもマスクの事で不安を感じていては、安全で楽しいダイビングどころでは有りません。
まずは、ダイビングで『海中をお散歩』する上で、一番重要となる3点セット(マスク、スノーケル、フィン)のひとつ、マスクについての『正しい技術、正しい知識、正しい器材』を理解して、ダイビングを安全に進めるための準備をして行きましょう!
最初のマスクはGULL(ガル)のMANTIS(マンティス)を選ぼう!日本人の顔に1番フィットする定番マスクを正しく使って、不安なくファンダイビングを楽しめるようにしよう!