広告
ダイビングの時、必ず皆さんが海に持っていくのがメッシュバック。
全部の器材がそろっていなくても『3点セット』『ブーツ』『グローブ』『ウエットスーツ』などの小物を持ち運ぶときに、皆さんメッシュバックを使用しています。
初心者のダイバーの方が『小さすぎるメッシュバック』や『器材の出し入れがしにくい開口の狭いメッシュバック』を使用しているところを見かけることがあります。
- あとからフルセットの器材が揃った時、全ての器材が入り切らず、大きいメッシュバックへの買い替えが必要。
- 器材の出し入れに時間がかかり『ダイビングの準備&片付けの際』いつもあせっている。
これでは、せっかく揃えたメッシュバックも使い勝手が良くありません。
今回は初心者の皆さんに向けて、ダイビング歴33年のインストラクターが、
- オススメのメッシュバックの形状
- オススメしないメッシュバックの形状
- メッシュバックへの正しい器材の収納の仕方
について解説します。
たかがメッシュバック、されどメッシュバック。直接のダイビングとは関係ないけれど、陸上で器材を持ち運ぶ時に重要な器材の一つ『メッシュバック』について正しく理解して下さい。
【初心者向けダイビング器材解説】安全潜水の基本3点もインストラクターが解説!
プロは、準備と片付けを見れば、その人のダイビングの技量がわかります。陸上の準備と片付けがスムーズな人は、海中のダイビングもスムーズ。海中のダイビングに慣れるには時間がかかりますが、陸上の準備と片付けに慣れるのは簡単。まずは、陸上の見た目の雰囲気だけでも、上手そうに見せちゃいましょう!
オススメのメッシュバックの形状
ボックス型の長四角型の大きい形状
形状をボックス型の長四角にすることで『内容量が大きく』全ての器材を余裕を持って収納できる。
『コ字型』で開口が大きく開くファスナー開閉形状
上辺の四角い部分の3辺が全て解放されて、ちょうど長四角の箱のフタを開けたような状態。器材の出し入れと、パッと見たとき何が入っているか一目瞭然で器材の管理、確認がしやすい。
オススメしないメッシュバックの形状
俵形または押しつぶしたような扁平の俵形
長四角の箱型のメッシュバックに比べて、俵形または扁平の俵形のメッシュバックは『内容量が小さく』たくさんの器材を詰め込むときに余裕がない。全ての器材を収納するときに、無理矢理押し込まなければ入らない。
『ヨコ1文字型』で開口が大きく開かないファスナー形状
『コの字型』のファスナー形状と違って『ヨコ一文字』に開いたファスナーの隙間から『幅広で長さのあるフィン』『大きいB.C.D.』などを出し入れするのが大変。
①しまうときに、すき間を手で無理矢理開いて押し込まないといけない。
- 器材を入れにくい。
②取り出すときに、すき間を手で無理矢理開いて引っかからないように引っ張り出さないといけない。
- 器材を出しにくい。
メッシュバックへの正しい器材の収納の仕方
器材をしまう順番
①フィンをメッシュバックの底に『たがい違い』に敷く。
- 下からの衝撃を吸収してクッションの役割を果たし、他の器材を保護するため。
②B.C.D.でレギュレーターを包むようにしてフィンの上に置く。
- フィンの上に置くことで、底側に尖った障害物があってもB.C.Dを傷つけない。
- B.C.Dで包むことでレギュレーターを保護する。
③B.C.D.で包んだレギュレーターの中心にマスク&スノーケルを置く。
- マスクのレンズを保護するため。
④たたんだウエットスーツをその上に置く。(※冬は、この位置にドライスーツを置く)
- 上からの衝撃を吸収してクッションの役割を果たし、他の器材を保護する。
⑤最後に、フードベスト、ブーツ、グローブを目立つ一番上に置きファスナーをしめる。(※冬は、この位置にドライスーツのフードを置く)
- 忘れ物ランキング『1位』『2位』『3位』が、ブーツ、グローブ、フードベスト。(※冬は『1位』がドライスーツのフード)
- 1番上の目立つところを定位置にして『各小もの器材』を忘れていないか確認する重要な意味がある。
注意点
①忘れ物予防のために『ブーツ』『グローブ』『フードベスト』は、見えないところにしまわない。(※冬は、ドライスーツのフードも)
②忘れ物予防&小物管理の単純化のため『マスク&スノーケル』は外さずセットで管理。
③冬は、ウエットスーツを置く位置にドライスーツを置く。
④最後にファスナーしめるとき、2つあるスライダーをファスナー中央にまとめる。(※端にまとめない)
- 端にまとめたまま長期間ファスナーを開かないと、塩がみしやすく、動かなくなることが多い。
- 塩がみしてしまった際には、熱湯や錆びついたネジを動かす潤滑スプレーをかけて溶かす。
- 熱湯や潤滑スプレーをかけた後、2つのファスナーの両方が端にあると、中央に向けて片側のファスナーしか引けない。この状態では、塩がみしたファスナーを直しにくい。
- 両方のファスナーが中央で塩がみした場合は、左右どちらの方向にも引くことができるので、塩がみを直しやすい。
- ファスナーの動きが悪くなったら、塩がみで完全に動かなくなってしまう前に、潤滑スプレーをかけて、ファスナーの動きをスムーズにしておく。
初めはめんどくさいと感じるかもしれないけれど、最初に習慣化してしまえば、何も考えなくてもずっとこの正しい順番でしまえるようになるよ!
まとめ
今回は
- オススメのメッシュバックの形状
- オススメしないメッシュバックの形状
- メッシュバックへの正しい器材の収納の仕方
について解説しました。
色々なメーカーから、色々な形状のメッシュバックが販売されています。
どのメーカーのどの機種を選んでも、今回オススメした形状のメッシュバックと正しい使い方を理解していれば、メッシュバック選びと使い方で困ることはないはずです。
メッシュバックのカラー選びもダイビングの楽しみの一つです。
お気に入りのカラーの使いやすいメッシュバックを選んで、陸上でも気分をあげて『ダイビングに出かけるとき』から『ダイビングから帰ってきたとき』まで、一日中ずっとダイビングを楽しんでください!
とら吉は黄色いカラーが大好きです。メッシュバックはもちろん他の器材にもワンポイントでキレイな黄色が入っていると、それだけで一日中気分良くダイビングができます。皆さんは何色が好きですか?
メッシュバックやほかの器材にも大好きなカラーを取り入れて、気分良く日々のダイビングを楽しんでくださいね!